そもそもグリストラップとは何なのでしょうか?
「名前だけは知ってる」という方も「はじめて聞いた」という方もいるでしょう。
ここでは、グリストラップのことがおおまかに理解できるように、やさしく説明していきたいと思います。
グリストラップを一言でいうと
グリストラップを一言でいうと、「排水をキレイにするフィルター」です。
一言すぎて、イメージがわきませんよね。
もうすこし、くわしく説明していきましょう。
グリストラップはどこにある?
おもに飲食店の厨房にあります。
そのほかにも、食品工場や、ホテルの厨房、学校の食堂など、調理をおこなう場所に設置されています。
厨房内に設置されていることもあれば、屋外に設置されていることもあります。
ほとんどのグリストラップは、床下に埋め込まれてフタをしてあります。
意識しなければ、あまり気付かれない存在かもしれません。
グリストラップは何のためにある?
飲食店の厨房では、料理をしたり、食器を洗ったりします。
そのときに、どうしても油汚れが混ざった水を流してしまいますよね。
それをそのまま流すと、排水の通り道(下水管)を汚してしまったり、川や海の水を汚してしまったりするのです。
グリストラップがあることで、油汚れをそこに閉じ込めて、流さないようにすることができます。
メモ
油汚れだけでなく、食べかすや生ゴミなんかもせき止めてくれるんですよ。
グリストラップはこんな設備です
下の写真は、グリストラップを清掃して空っぽにしたときの写真です。
これは比較的小さいサイズのグリストラップですが、基本的にはこのような構造になっています。
ちなみに、清掃前の「汚れがたまっている」状態の写真は、下のような感じです。(クリックすると大きく表示します)
けっこう、汚れていますよね。びっくりされましたか?
グリストラップを身近なものに例えてみると…
グリストラップがどういうものか、まだ実感がわきませんか?
では身近なものに例えて考えてみましょう。
グリストラップは、「マスク」のような存在です。
花粉やホコリを防いでくれるように、油汚れやゴミを防いでくれます。
グリストラップは、「浄水器」のような存在です。
塩素やカルキ臭を除去してくれるように、油汚れやゴミを除去してくれます。
グリストラップは、「おとな」のような存在です。
本音や感情を胸に押しとどめるように、油汚れやゴミを押しとどめます。
最後の例えは、余計でしたね汗
グリストラップは「かまってちゃん」
グリストラップは世話がやけます。
というのも、グリストラップは汚れをためていく設備ですので、定期的に掃除してあげないといけないのです。
たとえば、エアコンのフィルターは使っていくうちにホコリがたまっていきますよね。
それと同じように、グリストラップも日々汚れが蓄積されていきます。
そのまま放っておくと、水の通り道がふさがったり、いやなニオイを出したりします。
ですので、お店のスタッフさんでこまめに掃除したり、ときには業者さんに吸い取って清掃してもらったり、そんなメンテナンスが必要な設備なのです。
まとめ
グリストラップとは・・・
「飲食店などの厨房にある、油汚れを下水に流さないための排水浄化設備で、定期的な清掃を必要とするもの」です。
グリストラップのことを、かんたんに説明してきましたが、なんとなくイメージがわきましたでしょうか?
もっとくわしく知りたい、と思った方はぜひ他の記事も読んでみてくださいね。