東京都足立区の飲食店舗にてグリストラップつまりが発生
0時をまわった時間に東京都足立区のしゃぶしゃぶ屋さんからご依頼をいただき緊急出動しました。
グリストラップがつまっているとのことでしたが、つまりの原因には心当たりがあるそうです。どうやら店員さんがグリストラップの掃除中に小さな網(アミ)を流してしまったらしいのです。その網が排水管の中で引っかかっているのではないか?ということでした。
グリストラップは厨房内にあり、一般的なサイズのものでした。厨房の裏口を出たところに点検マスがあり、店員さんによると、グリストラップからの排水はそのマスに合流するそうです。それを知っているのがすごいな、と思いましたが、教えていただけるとこちらとしても確認の手間が減るので助かります。
その合流マスから先はつまっていないので、グリストラップから合流マスまでの7~8m区間内に異物があり、つまっている状態だと思われます。
電動ワイヤーで挑戦
どのような作業を行うかですが、まずは電動ワイヤーの先端に異物をからめとる金具を装着してチャレンジしてみることにします。万が一異物を押し出してしまったとしてもキャッチできるように、出口側の合流マスには「すくいアミ」を設置しておきました。さらには店員さんが様子を監視してくださることに。
結果的には、しばらくワイヤー作業をしても異物が取り出せませんでした。そこで、管内カメラを用い、異物の場所や状態を調査してみることにしました。しかし、排水管内の油汚れが激しいためすぐにレンズが見えなくなります。さらには油脂が固形化したものが「こぶ」のようになっていて、障害物となるためカメラが通過できません。
高圧洗浄作業に切り替え
次の手段として、高圧洗浄を行うことにしました。理由は2つあり、高圧洗浄の噴射力で異物を回収できる可能性があることと、もうひとつは高圧洗浄によって管内がきれいになれば管内カメラによってもっと正確な管内調査ができるようになることです。
さっそく高圧洗浄機をセットし洗浄を始めます。すると次から次に油脂系の固形汚れが除去されていきます。
質感としては年代物の固形物だと思います(おそらく5年以上)。発砲スチロールくらいの固さがありました。
合流マスの出口側では店員さんが監視してくださっていたのですが、異物(網)は流れ出てきていないとのこと。
再度、管内カメラ調査
管内はだいぶきれいになったはずなので、再度管内カメラをいれてみることにしました。店員さん立ち合いのもと、グリストラップの排水口から合流マスの出口まですべての範囲を確認します。管内の汚れは新品のようにきれいに落ちていました。しかし、異物は何も確認されず・・・。
ということは、最初から異物は存在しなかったのでしょうか?単純に、これほどの油脂汚れがつまりを発生させていたのでしょうか?
今となっての推測ですが、店員さんがアミを流してしまったとき、そのアミはすぐに下水に流れ出ていったのかもしれません。ただ、そのアミが排水管内を通るときに、もともと付着していた油脂汚れを削りながら流れていったとすれば・・・そのはがされた油脂汚れによって詰まりが発生した可能性も考えられます。
真相は分かりませんが、とりあえず管内に問題はない状態を確認できましたので、作業は完了となりました。
★作業後のアンケート