ときおりご依頼を頂く事例として、「トイレがよく詰まる原因が実は配管内にたまった油汚れだった」というものがあります。
トイレの詰まりは大きく分けて、便器の詰まりと配管の詰まりの2種類がありますが、今回は配管詰まりの場合の話しです。
なぜこのようなことが起きるのかは、以下の事例にくわしく解説していますので、良ければご覧ください。
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トイレの排水がグリストラップに逆流!
トイレを流すとグリストラップに逆流してしまう! 今回は「排水管のつまりによってトイレの汚水がグリストラップに逆流してくる」というトラブルを解消したときの事例をご紹介します。 夜の10時過ぎに緊急のご依 ...
今回ご紹介する東京都江東区亀戸の居酒屋様は、ここ最近トイレが頻繁に詰まり、そのつど水道屋さんを呼んでいたそうです。
そして配管内をカメラ調査したところ、油汚れが排水管内にたくさん付着していたそうです。そこにトイレのペーパーや汚物が引っかかってしまい詰まってしまうのです。
そこで今回、高圧洗浄による清掃のご依頼を頂くことになりました。
まずは現場調査を簡単に行うのですが、このビルはL字型の変わった造りになっていて、どうやらこの店舗の排水は、ビルの反対側にある違うお店の方へ向かって流れているようです。
トイレの近くに排水管の点検口があり、まずはいったん電動ワイヤーにて詰まりを除去する作業を行います。10m地点で詰まりが抜けたのが分かりました。
高圧洗浄機を準備し、洗浄作業を開始します。
油脂汚れであるのは間違いありません。目で見えなくても臭いで分かります。長年この仕事をやっていると何年物かの汚れも大体わかります。今回の詰まりは、年代物(5年以上)で、少しづつ固まっていった油脂汚れの臭いでした。固い詰まりなので除去作業に時間がかかります。
グリストラップ付近の排水管も高圧洗浄します。
ビル反対側の店舗前にある排水管の点検マスからも高圧洗浄します。
今回は油脂による詰まり汚れが固く頑固で、予定より少し時間がかかりました。
トイレの排水テストを何回も行います。
無事流れています。
これで、頻繁に起きていたトイレの詰まりはなくなるはずです。もちろん変なものを流されちゃうと一発で詰まっちゃいますけど。
こちらの店舗様は居抜きで数年前に入居されたようなのですが、その前に入っていた飲食店の配管汚れがそのまま残っていた可能性があります。居抜きの飲食店ではよくある事例です。
一例として↓
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どうやって営業していたんですか?と問い詰めたい(居抜き店舗の水周り清掃)
今回は東京都渋谷区の道玄坂付近にある現場です。 設計事務所様からのご依頼なのですが、居抜きで改装中の飲食店舗にて排水つまりがあるから直して欲しい、との内容でした。なにやら厨房機器を搬入した業者さんから ...
居抜き物件だと、排水管も既存のものをそのまま使うことが多いですからね。
今回は飲食店特有の油脂汚れが原因でしたが、トイレの詰まりでは尿石等による詰まりの発生も多くあります。
毎週のようにトイレが詰まるという現場で管内カメラ調査をしてみると、尿石がびっしりついていて、そこにペーパーなどが引っかかって詰まりやすくなっていることがあります。
この場合の除去作業は油脂詰まりよりも大変なのですが、詰まりの頻度はかなり減らすことができます。