グリストラップの詰まり直しのご依頼
東京都足立区北千住駅前のビルにある海鮮居酒屋様より、「下水の詰まりを直してほしい」とのご依頼をいただきました。
雑居ビルの5階にある店舗で、下水のつまりとはグリストラップのことでした。
完全な詰まりではなく、少しずつ水が引いていく状態です。
数ヶ月に一度は詰まっているとのことでした。
トーラーにて作業開始
さっそくトーラー(電動ワイヤー)にて作業を始めます。
するすると入っていき、16mで一度、水位が引きました。
しかしまだ流れ方が怪しいので、さらにワイヤーを入れていきます。
22mまで進んだところでだいぶ流れがよくなりました。
ちなみに普段の現場ではワイヤーを20m以上使うことはあまりないです。5~15mくらいが平均ですね。
26mで縦管に落ちるところまで清掃したので、とりあえずワイヤー作業は完了します。
しかし水を多目に流して流れを確認してみると、流れてはいきますがあまりスムーズではない感じがします。
排水管の中を管内カメラでチェックしてみる
流れ具合がしっくりこないので、管内カメラで排水管の中を確認することにしました。
すると、曲がりの部分で白い固まり(油脂分の固形化したもの)が残っているのが分かりました。
ワイヤーで念入りに清掃はしましたが、排水管の曲がり方(構造)の関係でワイヤーが接触しなかったのかもしれません。
薬剤を投入し再チャレンジするも…
対策として、アルカリの薬剤を流し込んだあと、先端の金具を付け替えて再びトーラー作業を行いました。
市販されているものだと「ピーピースルー」が有名ですね。
固まりを完全には溶かせませんが、表面を溶かして小さくし、詰まり物を取り除きやすくします。
結果としては、全ての固まりを除去することが出来ませんでした。
残る手段としては配管洗浄ですが、詰まりのレベルとしてはエンジン式の高圧洗浄機が必要ですし、ビルの5階ということもあり準備に手間がかかります。
追加料金がかかる旨をお話ししたところ、「流れるようにはなったので今日はここまでで大丈夫」とのことでしたので作業を終了しました。
どのくらい持つかは分かりませんが、いずれまた詰まってしまいそうです…。