厨房~グリストラップまでの排水つまり解消のご依頼
東京都武蔵野市吉祥寺のカフェ店舗様から配管清掃のご依頼を頂きました。住宅街の中にある、おしゃれな雰囲気のカフェです。
トラブル内容としては、厨房の下水が詰まっているとのこと。3~4年くらい前にも同様の症状が発生し、別の業者さんに高圧洗浄を行ってもらっているそうです。
ご連絡を頂いたのは夜の11時すぎだったのですが、お話しを伺った限りでは高圧洗浄の作業になると思われましたし、周辺が住宅街とのことでしたので深夜の音出しは難しい。そこで翌日の午前中に作業を開始させて頂くよう、お客様と打ち合わせをしました。
翌日は早めに到着し、お客様の出勤を待つあいだに高圧洗浄機の準備をしておきました。日中ではありますが住宅街ですので極力騒音を響かせないような位置にセッティングしました。
予定時間にお客様がお店を開けにいらして下さり、簡単に状況をヒアリングして作業を開始します。
グリストラップは厨房裏口を出た屋外に設置してあります。厨房の排水が集まる側溝(排水溝)から屋外グリストラップにつながる埋設の排水管が詰まってしまっているようです。ですので厨房でシンクなどを使うと排水があふれてしまう状況です。
お客様はご自分でラバーカップやホームセンターのワイヤーで直そうとされたようですが無理だったようです。
高圧洗浄にてつまり除去作業開始
高圧洗浄機の準備は整っているので早速作業を始めます。まずはグリストラップから厨房方向へと洗浄ホースを入れていきます。
とにかく管内が全体的に汚れています。油脂分が固形化した汚れです。
厨房から屋外グリストラップまでの間にいくつか点検マスが設置されているのでそちらからも洗浄します。
ここまでの汚れ方ですと、配管洗浄作業は一筋縄にはいきません。詰まりが1回取れて「はいOK、おしまい」とはなりません。
高圧洗浄ではがされた汚れは、先の方でまた詰まってしまうんです。ですので、そうなるといったんそっち側に移動して詰まりを抜きます。で、またもとの場所を洗浄します。すると、やっぱりまた先の方で詰まって・・・、という感じでいったり来たりの作業になってしまうんですね。
メインの詰まりは厨房側にあると分かっていても一番最初にグリストラップ側から作業を始めたのはそのような理由があるからです。下流側をなるだけ先にキレイにしておくことで作業中の詰まりを極力おさえることができます。(結果的には、それでも詰まってしまうほどの汚れの量だったわけですが…)
このような苦労があるにはありましたが、それでも恵まれた作業性の現場ではあるんです。こちらの店舗様の場合は排水管の途中に点検マスが数か所設置してありますから。
現場の苦労には2種類あって、手間はかかるけど時間さえかければゴールは見えているという苦労と、配管経路が不明なために作業に終わりが見えない、という苦労があると思います。今回の現場は前者の苦労にあたります。後者は「どはまり現場」ということになります。
作業終了
というわけで時間はかかってしまったのですが、汚れは取りきりました。厨房からグリストラップまで距離的には10mほどですが、想定していた以上の汚れ具合で長時間作業になりました。
作業前後の違いを写真にまとめてみました。
準備から作業、片付けまでで計4時間ほどかかってしまいました。
お店の営業開始時間までには終わらせることができたので良かったです。
ご依頼ありがとうございました。