カフェ店舗の配管詰まり解消のご依頼
東京都港区南青山にあるカフェの店舗さんから、コーヒーマシンの排水が詰まっていて溢れるということでご依頼をいただきました。
また、下水の不快な臭いも上がってきて困っている、とのことでした。
現場を調べてみると、客席側のカウンターにコーヒーマシンがあり、反対の壁側に床置きグリストラップが設置されています。
コーヒーマシンの排水管を追っていくと、カウンターをコの字形にぐるっと取り囲むようにして床置きグリストラップに接続されているようです。
この場合でしたら、ワイヤー(トーラー)清掃よりも高圧洗浄(配管洗浄)の方が確実かつ迅速に清掃できそうでしたので、電気式の高圧洗浄機をセッティングすることにしました。
高圧洗浄を開始
床置きグリストラップの流入口から高圧洗浄ホースを挿入していきます。
コの字形になっているので排水管の長さは約10mありました。(直線距離だと2mしかないんですが)
曲がりがいくつかありましたが、コーヒーマシンまで無事高圧ホースが届きました。
詰まりの原因はというと、コーヒーの粉と油脂、それにミルクの油脂分が混ざりあったヘドロのような汚れでした。
排水管の中全体にこの茶色い汚れが堆積していましたので、時間をかけて洗浄水が透明になるまで清掃します。
最後に流水確認を行い、正常にグリストラップに流れ込んでいますので、作業終了です。
カフェに特有の汚れ。詰まりの対策法は?
カフェというと、あまり調理をしないので普通の飲食店よりも詰まりが少ないのではないか、と思われるかもしれませんが意外にそうでもありません。
カフェの詰まりが発生する原因として、大きく2つの理由があると自分は考えています。
1つは、ミルクの脂肪分。
もう1つは、普段の流水量が少ないこと。
カフェにはカプチーノなどのミルクを使うメニューがあります。
牛乳は乳脂肪分を多く含んでいるので、つまりの原因になりやすいです。(放置すると独特の腐敗臭も発します)
また、カウンター内では普段あまり水を使うことがありません。
特に、水道の蛇口がついていないただの「流し」が問題です。
流しにミルクやコーヒーを捨ててそのまま放置すると、排水管に流れ込んだ汚れ(ミルクの脂肪分やコーヒーの粉)が固まり堆積していきます。
飲み残しを捨てた後は、コップで数杯水を流してあげるなどの対策をおすすめします。
流水することである程度、管の中の汚れを洗い流してくれます。
水ではなく「ぬるま湯」だともっと効果があります。
「熱湯」は管にダメージを与えてしまうので避けてくださいね。
管内に汚れが残り固形化してしまうと、詰まりの進行がますます早くなっていきます。
やがては高圧洗浄しなければ落ちないほどの汚れになってしまうでしょう。
この記事とは別の店舗ですが、カフェの高圧洗浄中の参考動画はこちら↓