東京都渋谷区恵比寿の飲食店舗(鉄板焼き)様から夜間に緊急コールがありお伺いしました。
厨房の排水溝(側溝、U字溝ともいわれます)がつまっていて溢れそうになっていました。
こちらの店舗様は裏口を出た屋外にグリストラップが設置してありました。おそらく排水溝からグリストラップにつながる排水管がつまりを起こしてこのようになってしまったと思われます。
まずはグリストラップのフタを開けて中を確認してみます。すると、ラード状の汚れがかなりたまっていました。1層目にある受けカゴがラードで一杯になってオーバーフローを起こしています。これでは排水溝の水がスムーズに排水されないので、まずはこの受けカゴの掃除を行いました。しかし、それでも排水溝の水は引いていきません。やはり排水管の中にも汚れがたまってつまりを起こしているようです。
作業前の排水管(グリストラップの流入口)は油脂汚れでこのような状態でした。
高圧洗浄による排水管の清掃を行います。排水溝からグリストラップにつながる約3mの排水管を洗浄します。
グリストラップ流入口と排水溝の両方から高圧洗浄を行い、油脂系の固まりによるつまりを除去しました。
作業後の排水管です。水の流れも問題ありません。
排水溝の水も引き、しっかり流れています。
排水管のつまりは除去しましたが、グリストラップ内部のラード汚れがまだ残っていたため簡易的に掃除をしておきました。そうしないと排水管ではなくグリストラップ内部で水の通り道がなくなり、またつまってしまうからです。
これから冬に近づくので気温が下がってきます。屋外にあるグリストラップの場合は油脂分が固形化しやすくなり、排水つまりも増加傾向になると思われます。特に今回のような鉄板焼き店や、焼肉店、ラーメン店など、動物性油脂を多く使う業種ではそのリスクが高くなります。