食器洗浄機の配管詰まり解消のご依頼
東京都渋谷区代官山町の飲食店(ワインバル)様より、詰まり修理のご依頼を頂きました。
キッチン内の食洗機(食器洗浄機)の排水管が詰まっているため、洗浄するたびに排水が床に逆流し漏れてくるそうです。
食器についた油汚れや洗浄用の洗剤を含んだ排水が床にあふれてくる状況では、厨房スタッフさんもお困りのはずです。
お店は3年ほど前から営業されているそうですが、今まで一度も配管清掃はやったことがないそうです。
厨房全体をまとめてこの機会に洗浄しておきたい、とのご希望でしたので、高圧洗浄にて全体的に清掃することになりました。
高圧洗浄にて詰まり除去開始
厨房は約30平米の広さで、グリストラップは中型サイズのものが厨房内に設置されています。
側溝タイプではなく床下に排水管が埋設されている構造です。
問題の食洗機排水つまりは、食洗機横の排水管立ち上がり~グリストラップまでの埋設配管部分にあると思われます。
まずはこの部分を配管洗浄していきましょう。
排水管立ち上がりからグリストラップ方面へ高圧洗浄ホースを挿入します。
つまっている状態なので、作業し始めは少し排水が逆流しますが、高圧洗浄のホース推進力を利用し詰まり汚れを貫通させます。
この時点で詰まりは除去されてグリストラップに油脂系の汚れがどっと流れ込んできますが、まだ管内に汚れは残っていますので洗浄を念入りに行います。
食洗機側からしっかり高圧洗浄を行ったらグリストラップ側からも再度洗浄し、汚れ残しがないようにします。
厨房全体の排水管も高圧洗浄を実施
このようにして、厨房全体も高圧洗浄を行いました。
シンクや、製氷機、冷蔵庫(コールドテーブル)、ゆで麺機などの配水管をすべて高圧洗浄します。
洗浄が終了したときには、油脂系の固形汚れがグリストラップのカゴに大量に回収されていました。
↓高圧洗浄によって除去された排水管内の汚れ
詰まりを起こしていた食洗機系統はもちろん、そのほかの排水管系統にも同様に汚れの付着がありました。
飲食店を数年間も営業していれば、このくらいの汚れは普通に発生しています。
排水管の中は普段見えない部分ですのであまり意識されることがないと思います。
しかし、詰まりや逆流、あふれなどの目に見えた症状がなくても、汚れ自体は管内に付着しています。
今回の店舗様は食器洗浄機の詰まりがきっかけとなり配管洗浄を検討されましたが、詰まり箇所だけではなく厨房内全体を清掃しましたので、今後の排水つまり予防にもなり結果的に良かったと思います。